オロネ24、保全されている数が少ない、レアな客車です!

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こんにちは、こおろぎです。

かつては、東海道線や、日本全国で、寝台特急が活躍していました。「はやぶさ」とか「富士」といった寝台特急が運転され、青い車体がきっかけで、ブルートレインとも呼ばれて、大活躍です。ブルートレインは、14系客車、24系客車が使用されて、それぞれ、電気系統が異なっています。

最初は、14系が登場して、分散電源方式となっていて、電源装置をスハネフ14に装備して、運転しました。その後、北陸トンネルでの火事の事故があったため、24系が登場しました。24系は電源車を連結していて、その電源車には、ディーゼルエンジンが2台搭載されていて、10両以上ある客車に電気を送っています。

その14系や24系に連結されるのは、A寝台車で、14系にはオロネ14が、24系にはオロネ24も連結されました。どちらも、開放式のA寝台となっていて、寝台は線路方向に設置されています。しかも、上段には、小窓も設置されていて、外の様子を見ることもできるすぐれものです。

A寝台車は、デッキ付近に乗務員室、荷物置き場、喫煙所、更衣室が設置されていて、この荷物置き場は、後年に廃止されてしまったものもあるそうです。寝台は全部で28人分の配置がされていて、下段の方は、大きな窓から景色を眺めることができるでしょう。トイレ、洗面所もしっかり設置されています。また、洗面所のそばには冷水器も設置されていて、その部分には、高いところに小窓も設置されています。

オロネ14は、1972年に日本車両で、14両が作られましたが、このなかで、最後までオリジナルの開放式のA寝台車のままであったのは、5両のみ。9両は改造を受けたためです。その9両のうち、3両は個室のオロネ14 700番台に改造され、さらに、2両が出雲の個室車両に改造され、1両がトワイライトエクスプレスのサロンデュノールにも改造。あとの3両は、オロネ24に改造を受けました。

また、1973年に、オロネ24が登場すると、こちらは9両が製造されました。オロネ24は、オロネ14とほぼ同じ車内設備となっていて、オロネ24が不足した時には、オロネ14の引き通し回路を変更して、オロネ24 100番台として、3両を改造して、24系に組み込んでいます。

オロネ24 100番台は、3両のうち、2両は銀河に連結され、最後までその姿をずっと維持していました。オロネ24 101は、あけぼのに連結されて、活躍していましたが、のちに個室寝台へと改造されることとなり、外観は大きく変化します。山側に、個室が11室設けられていて、海側は種車時代の雰囲気を残しますが、車内は開放式寝台がなくなり、個室へと変わったのです。現役のころは、個室寝台は重宝されましたが、晩年のころとなると、A寝台も見直されて、撮影するファンも。

A寝台車は、最後のころは「銀河」「日本海」に連結されていましたが、銀河が2008年に廃止になると、最後まで残ったのが日本海。そして、最終的に静態保存されたのは、オロネ24 2、オロネ24 4、そして、オロネ24 5です。いまとなっては、この3両だけが、A寝台車として姿を見られる、レアな車両です。

なお、1976年には、オロネ25が登場したものの、これらはすべて廃車になり、最後は解体されました。静態保存されている車両は、いまは1両もありません。実際には、大分県の日田市で、オロネ25 5改め、オロネ15 3005が静態保存されていましたが、2021年に解体されました。

鉄道車両の静態保存については、課題も多く、最終的に保管が難しくなって、解体されてしまっているところもありますが、オロネ24、末永く保管されてほしいものです。

それでは、また。

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