スハネフ14 3は、数あるブルートレインの客車の中でも最古参の1つです。

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こんにちは、こおろぎです。

東海道線には、かつてブルートレインが走っていましたが、そのブルートレインには、14系客車とか、24系客車が使用されました。そのなかに、スハネフ14 3というのがあったんですが、このスハネフ14 3は、先行試作車として登場した客車です。昭和46年に製造されて、3段式のB寝台車として誕生しました。

おもに「さくら」「みずほ」で使用されて、昭和57年以降に、2段化改造を受けて、現在の姿になりました。熊本に配属されて、東京~熊本の「みずほ」、東京~長崎の「さくら」で運用。94年に、「みずほ」は廃止されてしまい、「さくら」の客車は、長崎行、佐世保行、どちらの編成にも、食堂車、カルテット、A寝台車が連結されて、14両編成で走るようになります。長崎に転属となり、スハネフ14 3は、佐世保にも乗り入れをするようになりました。

しかし、14系は老朽化も見られるようになり、1997年の改正で、カルテットは運用を離脱することとなります。同時に、オハネ14も運用を離脱していきました。オハネ15が編成に組み込まれるようになり、その中にはスハネフ15も組み込まれます。スハネフ14は、何両かは残りましたが、そのなかのスハネフ14 3においては、車体修繕改修工事を受けることとなりました。

室内にある寝台のモケットやじゅうたんが貼りかえられて、落ち着いたムードのものになり、化粧板においては、木目調のものに取り替えられます。カーテンも緑色系のものに変わり、さらに、洗面台は、三面鏡のものへと変わりました。さらに、デッキから室内へ通じる扉は青く塗り替えられて、ムードを出しています。いわゆる延命工事を受けたので、寿命が延びて、何年かは走れるようになったのです。

また、スハネフ14 3においては、デッキの上の「B寝台」の文字も、青地に白ぬき文字へと変わり、ムードを出してくれます。さらに、車両番号は、それまでステンレスの切り抜き文字であったのが、白い文字へと取り替えがされました。

スハネフ14 3とともに、スハネフ14 6、スハネフ15 1、スハネフ15 20、オハネ15 2、オハネ15 3、オハネ15 4、さらに オハネ15 1102、オハネ15 1201、オハネ15 1202、オハネ15 1204、オハネ15 1246といった感じで、リニューアルがされています。のちに、オハネ15 1122も登場しまして、こちらも室内がリニューアルされました。オハネ15においては、ステンレス帯であったのが、白い帯になっているのも特徴です。このとき、カルテットは廃車になっていき、それまであったオハネ14も、98年には廃車にされました。

スハネフ14 3は、1999年に、「さくら」が「はやぶさ」と併結運転をするようになると、「富士」でも運転をするようになり、日豊本線でも走り始めます。14系と24系での併結で、14系には、24系から給電もできるように改良がなされました。「さくら」「はやぶさ」が併結運転を開始したことで、佐世保行きがなくなってしまい、それまで14系に組み込んであったA寝台と、食堂車が編成から外されて、廃車にされていきました。A寝台車は開放式のもので、いまとなってはレアな車両なのですが、オロネ14はすべて廃車されてしまったため、1両も残っていません。食堂車のオシ14も廃車され、現存していません。

そして、14系にはソロが組み込まれることとなり、当初富士とはやぶさに組まれている、オハネ25 1000番台の電源回路を変更して、オハネ15 2000番台として組み込まれます。このオハネ15 2000番台は、もとは24系のオハネ25 100番台を小倉工場で、平成元年に改造したもので、種車の寝台を取り外したうえで、そこに個室を設けたものです。2階建て構造となっているので、上からの眺めがよさそうです。

スハネフ14 3は、引き続き、「富士」「さくら」で運転をしていましたが、2005年になると、「さくら」が廃止されることとなり、客車にも動きが生じることとなります。「富士」「はやぶさ」を併結するもので、24系客車が使用されなくなったのです。14系で運転をするようになりました。

24系は、ロビーカーが運用離脱となり、そのロビーカーは2005年に廃車され、1両も残っていません。B寝台車と、電源車も廃車されてしまったものの、状態の良いものは「なは」で使用されました。スハネフ14 3は、富士、はやぶさが廃止されるまで、使われ続けて、そして、廃車になったあとも、解体はまぬがれて、ブルートレインたらぎにて保管されています。

スハネフ14 3は、昭和46年に登場後、ずっと第一線で活躍をしてきた客車で、いちばん長生きした客車かもしれません。

それでは、また。

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