こんにちは、こおろぎです。
かつて、東海道新幹線には、0系が走っていました。この0系、窓が大きくて、1つの窓につき、2列分の大きさとなっていました。大きな窓の展望は、多くの客から大好評であったのですが、その後、1976年になると、大きな変化が訪れることとなります。
それは、窓が小窓へと変わりまして、座席1列おきの、小さな窓へとなったものです。航空機のような雰囲気の窓になりました。窓が小さくなった理由の1つとして、ガラスの破損事故が多発しました。線路には、砂利がたくさん敷き詰められていますが、新幹線の風圧によって、線路の砂利が、はねあげられて、それがガラスにあたってしまいます。
線路の砂利、バラストが窓ガラスに当たることによって、ひびが入ったりする事故が起きて、ガラスにひびが入ると、窓ガラスを取り替えなくてはなりません。窓が大きいと、ガラスの値段も高くついてしまうのだとか。窓が小窓になることで、費用を抑えるというのもあったようです。
しかし、窓はかなり小さくなって景色が見づらくなってしまったため、1980年以降に登場した0系は、窓の幅が少し拡大されました。小窓のときの0系の1000番台は、窓の大きさは630ミリ。かなり小さかったことになります。2000番台になると、窓は830ミリに拡大されました。少しでも窓が大きくなったことで、展望性はあがったかな?と感じます。
新幹線は、その後100系が登場すると、試作車の時は、小窓として登場しましたが、量産車になると、なぜか窓は大きくなりました。これにはちょっとした秘密もあり、窓ガラスが強化されたというのもあるようです。100系は窓が大きくなったので、展望性も楽しめました。
300系が登場すると、新幹線はふたたび小窓にもどります。高速化の波が、窓を小窓にしたかもしれません。
それでは、また。