おはようございます。こおろぎです。
「サロンカーなにわ」という客車がありまして、特急型の14系を改造して作られましたが、2024年現在も、現役で稼働しているという、すごい客車です。ほとんどのジョイフルトレインは、老朽化などによって、廃車になって消滅してしまいましたが、このサロンカーなにわは、登場から41年になったいまも、元気に動いています。
14系を改造したジョイフルトレインには、お座敷列車「みやび」もありましたが、もしも現役なら、長いこと活躍してくれたのではないかと思う名車です。しかし、デビューした1986年に、餘部鉄橋での転落事故によって、「みやび」が大破、廃車にされました。事故にあったみやびは12月28日に修繕が不可能なほど、損傷は激しく、1987年の1月7日までに、現地解体を行い、車両を分断したうえで鷹取工場に搬送しましたが、1987年2月10日に、完全に廃車とされました。
サロンカーなにわ、「みやび」よりも先に登場しまして、車内には、1列、2列のシートを千鳥状に配置して、座席もとても高級感のあるものを使っています。シンプルな感じではあるものの、比較的長持ちしていることは、見事なものです。それに、スロフ14-703には、ラウンジがあり、食事をすることができるほか、ソファが配置されており、自由にくつろぐことができます。丸いテーブルも配置して、そこにソファも配置しており、のんびり休めるでしょう。
サロンカーなにわ、登場したときは、室内の雰囲気も現在と違っていて、天井にはビニールクロスが貼られ、暖房の吹き出し口が設けられていました。照明においても、ガラス製のものが付けられ、かなり高級感を出していました。サロンカーなにわ、当時としてはレトロ感もあって、楽しめましたが、1994年には、鷹取工場で全般検査を受けて、室内もリニューアルがなされました。
天井にあったビニールクロスははがされ、電車の天井に使われているのと同じようなアルミデコラに貼り直しがされました。照明においても、現在の住宅で見られるようなシャンデリアなものに変わっています。登場した時と比べると、どことなくシンプルな感じとなったような感じがしますが、逆にそのシンプルさが好まれているのかも?
それに、サロンカーなにわ、車体の塗装を見ると、どことなくトワイライト・エクスプレスを思わせるような雰囲気をしており、トワイライトエクスプレスの登場もあってか、リニューアルの際は、トワイライトの高級感も混ざったかのような、落ち着いた雰囲気になっています。
それに、サロンカーなにわには、一部の車両に防弾ガラスも組み込まれて、安全性も高められています。種車は製造から50年が経ち、改造から40年が経つものの、稼働しているのは、すごいことです。サロンカーなにわ、部品の確保が難しい部分もあるものの、見事なまでに活躍を続けています。
それに、サロンカーなにわは、2011年に2度目のリニューアル工事も受けていて、手入れを受けていれば、走り続けることはできるのではないかと感じさせてくれる客車です。
それでは、また。