100系新幹線は、1991年からパンタが半減使用されて、1995年に使わないパンタが撤去。

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こんにちは、こおろぎです。

かつて、東海道・山陽新幹線には、100系新幹線が走っていました。この100系は2階建て車両を連結しているのが特徴。当初は食堂車も連結していましたが、7編成で食堂車の製造が終了。それからは、1階がカフェテリア、2階がグリーン車という構造に改められました。グリーン車においては引き続き製造。

なお、食堂車は7編成で終了と書いてあるものの、ここではJR東海のX編成の食堂車が7編成で終了したということを表します。JR西日本では、グランドひかりが製造され、こちらには2階建て食堂車を連結。1989年から1991年まで製造され、9編成が竣工しました。

そして、平成3年に入ると、東海道新幹線では、ATき電方式に変わり、このATき電方式となったことで、新幹線のパンタを3台にして運行することが可能となったのです! 1991年の4月からパンタの半減使用が開始され、X編成と、G編成で、X1とかX3、G1とかG3というふうに奇数になっているものは、2号車、6号車、12号車はパンタを上げて使用。4号車と、10号車、14号車は、パンタを折り畳み。

そして、X2や、X4とか、G48とかG50といった偶数の編成は、奇数とは真逆に、2号車、6号車、12号車のパンタを下げ、4号車と、10号車、14号車はパンタを上げて使用。半減使用となりながらも、しっかりと運行をこなしていました。

半減使用となりながらも、予備のために、6台すべてが新幹線についていました。ところが、1995年に入ると、100系は、奇数編成、偶数編成に関係なく、2号車、6号車、12号車のパンタで運用されることとなり、順次、4号車、10号車、14号車のパンタが撤去されていきました。パンタは撤去されても、カバーは残りました。このとき、当初は白かったパンタカバー、グレーに塗り替えられました。

300系が登場して、カバーがグレーであったため、それに合わせて100系もパンタカバーをグレーにしたのかも。なお、300系は、最初はパンタが6号車、9号車、12号車にあり、カバーも2両にまたがって装備。3台パンタがありますが、運用の時は実際に、2台のみ使用。

博多行のときは、9号車、12号車のパンタを使用、東京行きのときは、6号車と9号車を使用。9号車は常に使用されたこととなります。ところが、パンタが3台ついていると、カバーのために乗り心地にも影響があることがわかり、1995年に、9号車のパンタをカバーごと撤去する工事が開始。1998年に最後の編成の9号車のパンタをカバーごと撤去。これによって、パンタは6号車と、12号車のみで使用されることとなったのです。

パンタを撤去した9号車部分には、高圧ジョイントが取り付けられて、8号車のカバーがあった部分にはケーブルヘッドを装備。J1~J29編成と、F編成の9号車の屋根には、パンタとカバーを撤去したあとが残り、8号車にもカバーあとが。屋根を見ると、つめのようなものや、台座などが残されています。6号車、12号車のパンタのカバーは形も変更がなされました。

ところが、00系が登場すると、パンタはシングルアームになったため、300系にも改造がなされ、それまであった菱形パンタ、巨大なパンタカバーは撤去されまして、シングルアームに取り替え。屋根にはパンタカバーのあとが残っています。

300系でパンタの使用について変化がおきたため、100系においてもパンタの使用車両をそろえたのかもしれません。1995年に全般検査に入ると、順次、4号車、10号車、14号車のパンタが撤去されていき、2号車、6号車、12号車のパンタを使用して運転されることとなったのです。

4号車、10号車、14号車にはパンタがないものの、ATき電方式となったことで、特高圧引き通し回路が屋根に取り付けられて、パンタも並列にて電気的につながれて、パンタがない4号車、10号車、14号車にも給電することができるようになったのです。

なお、100系で、G42~G50は、平成3年から4年にかけて竣工して、すでに半減使用が開始されているため、最初からパンタも半減使用となっていましたが、当時は6台パンタがありました。1995年に全般検査に入ってから、4号車、10号車、14号車のパンタが撤去となったのです。そして、2003年まで使用されました。

なお、西日本のグランドひかりにおいては、当初は6台装備していましたが、1991年に半減使用が開始されると、2号車と16号車のパンタを撤去して、4号車、12号車、14号車を使用。6号車は、予備として、パンタは下げていました。

そして、グランドひかりは2002年まで運行。新幹線のパンタの歴史、どれくらいの方がご存じでしょうか…それでは、また。

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