おはようございます。こおろぎです。
東海道線の静岡地区には、いろんな電車が走っていて、315系や、313系がメインですが、かつては、211系や、113系といった電車も走っていました。その113系は、4両編成や、3両編成もありましたが、その中の113系の3両編成は、もとは6両編成で組成されたものであったのを、3両編成に分割したものです。
その113系の3両編成は、東京側に、クモハ113が連結されていますが、本来はクモハ113という形式がなく、もとはモハ113であったものです。名古屋工場にて、改造がなされて、車体の前の部分を台枠ごと切断して、そこに、運転台の取り付けがなされました。
先頭車改造をするということは、電気の配線をしたり、運転台と台枠を溶接したり、電車の内装を一度撤去したりと、実はかなり大がかりな作業となり、簡単そうに見えても、大がかりになるのです。そのこともあってか、運転台の後ろのロングシート部分は、シートの後ろが厚めになっています。そこに配線がたくさん設けられているのもあり、苦労をうかがえます。
しかも、113系の3両を組成するにあたり、なんと16本も登場したため、当然、改造も16両が実施されています。先頭車改造を受けた車両には、昭和57年に登場した車両も含まれていて、先頭車改造の際は、1989年に実施されており、7年で先頭車改造を受けていることとなります。
しかも、クモハ113の、後ろを見ると、なんとなく溶接を受けたような雰囲気をしており、当時の職員の苦労も感じられるでしょう。先頭車改造によって、モハ113であったものが、クモハ113となったため、車内の「モハ113」の表記も改められました。
先頭車改造というのは、一見簡単そうに見えてしまうけど、けっこう手間がかかっているのは事実です。それでは、また。
