こんにちは、こおろぎです。
静岡地区には、113系が多数走っていました。そのなかには、元は非冷房であった車両もいくつかあって、国鉄時代に、集中式のAU75型を装備する冷房改造を受けたものと、JR東海になってから、C-AU711型冷房改造を受けたものとあります。このなかで、AU75冷改されたものは、車体を補強したうえで、屋根に冷房を取り付け、天井には冷風ダクトが設置されました。
冷風ダクトを設置したことで、扇風機が撤去されて、蛍光灯はダクトに取り付けがなされ、予備灯や、スピーカーの位置は端っこのほうに移設されています。このAU75型冷房改造は、かなり大がかりな工事となったため、費用もかかっています。扇風機がなくなってしまうのも、なんかもったいないような…
その後、JR東海になってから、非冷房のままであった113系は、静岡地区のものは、浜松工場で冷房改造を受けています。C-AU711型の冷房改造では、分散式の冷房を搭載するもので、ダクトも線路方向に、2本のダクトが設置されましたが、蛍光灯はダクトに張り出して取り付けがされており、扇風機はそのま生かされて使用されました。スピーカーと、予備灯は、天井の中央にそのまま取り付けられています。
扇風機が残っていると、冷房の風も通りやすいため、快適になれることでしょう。113系の冷房改造は、JRになってからは省エネ型のインバータークーラーの取り付けがメインとなっています。また、211系においても、C-AU711型冷房が取り付けられていて、こちらも冷房はいい感じに聞いています。
113系は、国鉄時代はAU75型冷房改造が多かったものの、JRになってからは省エネも重視していました。それに、扇風機には、JNRマークも残っていて、ちょっとした国鉄の雰囲気を楽しめます。国鉄の雰囲気の113系もいいものです。いまとなっては、113系は何も残っていませんが。
それでは、また。