こんにちは、こおろぎです。
かつては東海道線に、113系が走っていました。静岡地区では、車両もバリエーション豊富で、0番台、1000番台、0番台の冷房付き車両、2000番台と4種類になりました。このうち、0番台と、1000番台は冷房がなく、一部は国鉄時代に冷房改がなされていました。
113系で、国鉄時代に冷房改造を受けたものは、AU75という、大きなエアコンがついており、集中式です。車体の屋根の真ん中に設置され、車内には冷風ダクトを設置。非冷房車にあった扇風機は撤去されてしまい、スピーカーや非常灯の位置も変更されました。壁にあった扇風機のスイッチにおいても撤去がなされ、スイッチ部分は化粧板にてふさがれました。
静岡地区では、非冷房のままの車両はJRになっても走っていましたが、その後、JR東海のオリジナルの冷房も付きました。分散式の冷房で、C-AU711型です。この冷房がつくと、車内の冷風ダクトは、扇風機や非常灯、スピーカーに干渉しないため、扇風機もそのまま生かすことができ、非常灯やスピーカーも移設しないで済んだのです。
このため、冷房は取り付けられても、扇風機などを生かすことができました。冷房からの風は心地よく、扇風機がまわることで、冷房の効力も上がります。クハ111ー123や、クハ111-126が、ほとんどの電車の中で長生きした感じがします。
なぜなら、この2両だけ、特別保全工事を受けており、床板が貼りなおされ、腰掛にあるけりこみ板はステンレスに取り替えてあり、天井は真っ白に塗り替えられました。当初はクリーム色であったのが、きれいに塗り替えています。
それでは、また。