おはようございます。こおろぎです。
静岡地区には、かつて113系が走っていましたが、そこには3両編成もありました。そのなかにクモハ113 2000番台も連結されていて、そのクモハ113 2000番台は、モハ113を種車として、先頭車改造したもの。昭和62年から平成元年にかけて、名古屋工場で16両が改造されています。
改造では、モハ113の前位側車体を台枠ごと切断するもので、その切断面に、あらかじめ新造された運転台ユニットを取り付けて、溶接します。そして、運転台部分に配線工事も行われますが、そこからはたくさんの配線が通されています。改造が終わると、室内も復旧工事などがなされて、見た目はほとんどわからないようになっています。
運転台後ろにはロングシートがありますが、ほかの座席よりもシートは厚め。その部分には、たくさんの配線が通されているのです。しかも、113系の3両編成は16本が登場したため、モハ113の先頭車改造は16両にもなりました。
車体の切断、運転台の溶接、配線工事などなど、かなり手間をかけています。クモハ113は、改造後はしっかり塗装もされて、改造したのはわからないようになっていますが、運転台のうしろをよく見ると、先頭車改造したのがわかるようになっています。なんとなく、溶接をしたような跡が見えるため。
クモハ113は、名古屋工場で改造を受けて誕生しましたが、これらは熱海~豊橋をメインに走り、長距離で走ったこともあってか、2007年にはすべての車両が廃車にされてしまいました。3両編成は、211系や、313系にも何本か登場して、輸送の効率化を図ってくれましたが、315系になってからは4両編成も登場しています。
それでは、また。