静岡の113系、クハ111-549は、片浜列車追突事故で廃車にされている。

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こんにちは、こおろぎです。

東海道線の静岡地区の113系は、以前は当たり前のようにたくさん見ることができたのですが、その中には、事故によって廃車、消滅してしまったものも存在します。そのなかに、クハ111-549がありました。このクハ111-549は、東海道線の4両編成のなかに組成されていました。

97年8月12日、三島発静岡行の電車として運転され、三島駅を出発。その後、貨物列車が非常ボタン扱いで停車しており、このとき113系は無閉塞運転をしてしまったがために、貨物列車を発見したとき、ブレーキが間に合わず、貨車に追突。

この事故で、クハ111-549は、運転台の部分が「く」の字に折れ曲がり、ガラスも破損、床にも大きな穴が開くなど、大破してしまったのです。さらに、車体と台枠が分離していることも判明。電車には、台枠がありますが、事故に遭ってしまうと台枠が変形してしまいます。

もしも、台枠が変形するとどうなるかというと、安全運転に支障をきたすこととなってしまうわけです。住宅で言えば、台枠は基礎みたいなもので、住宅においても、基礎が壊れてしまうと、暮らしに大きな影響がでてしまうわけです。

クハ111-549、事故で台枠も歪んでしまったため、その年の9月28日に廃車にされています。ちなみに、このクハ111-549は、1977年に登場したもので、新造したときから冷房が装備されていて、ユニット窓、シールドビームとなっているので、0番台の中では後期に登場したものです。

1997年の片浜での事故で廃車になったため、20年で運用終了となってしまったことになります。このころ、クハ111-123とか、クハ111-126といった車両がありますが、こちらは昭和41年に誕生。デカライト、丸窓、グロベンといったものが特徴となっていました。それらより早く先立ってしまったことになります。

なお、同じ仲間のクハ111-547は、最後まで大活躍して、延命工事を受けました。室内は白い壁となって、床はベージュとなり、けこみ板もステンレス化。このクハ111-547は、1977年から登場して、かなり長いこと活躍した車両です。2007年に引退することとなりました。

片浜駅の事故で廃車、消滅してしまったクハ111-549は、健在であったら、2007年まで活躍できたかな?と感じられる電車です。

それでは、また。

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