鉄道車両の保管は難しいのだろうか。日田市にかつて寝台特急の客車が保管してあった。

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こんにちは、こおろぎです。

鉄道車両で、廃車になると、ほとんどが解体されてしまいますが、車両によっては、静態保存されているものもあります。中でもブルートレインに使用された客車は、その独特な雰囲気から、保管されたものがありました。大分県の日田市には、「元気の駅」というのがあり、そこには、ED76型の電気機関車と、寝台特急の客車2両が保管されていました。

寝台特急の「富士」を思わせる雰囲気の姿になって保管され、スハネフ14 5と、オロネ15-3005が保存されていました。客車の中は、自由に見学することもできたので、車内を眺める、良いチャンスとなったかもしれません。オロネ15-3005においては、シングルデラックスとなっていて、それぞれの個室は、ちょっと狭い感じでありながらも、当時としては高級な感じに作られていました。

シングルデラックスは、当時は個室の中が木目調となっていて、どことなく高級感が出されていました。その後、明るい雰囲気のものに化粧板は貼りかえられて、高級感のある部屋となり、寝台に、洗面台が設置されていました。オロネ25 5として、「富士」「はやぶさ」で活躍して、客車が14系になってからも、引き通し回路を変更して、オロネ15に改造されて走り続けました。

スハネフ14-5においても、3段式であったのを、2段式に改造して、「さくら」「みずほ」で運転され、その後、「富士」「はやぶさ」でも活躍していました。日田天領水のある元気の駅に、2両が保管され、しずかな時間を送っていました。

しかし、老朽化が進んでいき、最後の頃は、スハネフ14-5は、ほろも傷んで、車外に露出してしまっていました。その後、2021年に、客車は、ED76とともに解体されていき、すべてが廃棄処分されました。なお、木造の駅舎風の建物もありましたが、その建物も解体されてしまい、何も残っていません。

屋根が中途半端な感じでの出来となっているため、雨に打たれやすく、老朽化が進む原因にもなってしまいました。客車や駅舎風の建物があったところは、更地になっています。鉄道車両は、保存も難しいらしく、費用もかかるため、なかなか難しいかもしれません。蒸気機関車を保存されている自治体とかは、すごいと感じます。

それでは、また。

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