身延線の115系には、砂巻き装置がつけてあった。

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こんにちは、こおろぎです。

かつて、身延線には115系が走っていましたが、この115系は、ほかでは見られないものが装備されていました。それは、砂まき装置です。貫通扉の部分に、砂を入れておく箱が取り付けられて、そこからホースがのびており、ペダルをふむとすなが線路にまかれる仕組みになっています。

砂まき装置がついている理由も、身延線は勾配が多いため、砂をまくことで、空転を防止するためなのです。勾配を走っていると、電車の車輪が浮いてしまう場合もあったりするので、砂をまくことが重要となりました。しかも、115系は、身延線を走るだけでなく、御殿場線でも走ります。

特にこの御殿場線が、勾配がきついために、砂まき装置は大きな役割を果たしました。115系は、13本が配置されましたが、御殿場線でも乗り入れる編成があったのです。当然、砂を巻かないと空転することがあるため、砂まきが頻繁に行われました。それに、運転台の砂の箱も、すぐになくなってしまいます。

115系が走るときに、砂まき装置が活用されましたが、1999年に、313系が導入されると、転機が訪れていきます。313系に新しい砂まき装置がつけられ、この313系が砂まきをするためか、御殿場線ではスムーズに走れるようになり、115系においては、砂まき装置が使用される頻度が少なくなりました。

使われる頻度が少なくなったことで、砂まき装置は撤去されていくこととなりました。貫通扉につけてあった砂を入れる箱が、順次撤去されていき、そして、運転台にのびるホースも撤去されていきました。そして、115系は、砂まき装置がなくなったのです。なお、313系は身延線を走ることを考慮して作られているので、砂まき装置は役立っています。

ちなみに、313系についているものは、ミュージェットと呼ばれる装置になっているそうです。砂まき装置は、大いに役立っていて、見事なものです。

それでは、また。

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