おはようございます。こおろぎです。
山梨県の南部町に、寄畑駅というのがあって、身延線の駅です。駅員はおらず、無人駅となっていて、静かにたたずんでいます。この寄畑駅、かつてはトイレもあったり、木造の待合室もありました。その木造の待合室は、外壁はサイディング貼り、窓はサッシとなっているのですが、身延線が開通したときは、ちゃんとした木造の外観をしていました。
外観は板貼りで、窓は木製のガラス窓。乗客がのんびりとできるように、しっかりと作られています。和風な雰囲気で、おもむきがありましたが、国鉄がJRになってからは、新しいイメージを見せようと、外観はサイディング貼りがされ、木製の窓は、サッシュへと取り替えがされました。
窓をサッシュにするなら仕方がないとしても、外観にサイディング貼りをしたことは、当時の和風な面影を損なってしまうのが、たまにきずといえるかも。本来の木造の姿が、おもむきを出してくれるものです。それに、待合室の内部においては、板張りになっていて、ほぼ原形を整えています。
一方、JR東海では、少しずつ身延線の駅舎や待合室といったものの整備を進めていて、近年では、ホームに合った木造の待合室は、取り壊されつつあります。十島駅や、甲斐大島駅、波高島駅、甲斐上野駅には、最近まで木造の待合室があったものの、最近解体されて、現在はありません。
それに、寄畑駅においては、駅舎風の待合室があったものの、最近、解体されてなくなりました。木造の待合室は、当時は外観も板貼り、窓も木製の窓であったものが、JRのころに、サイディング貼りがなされ、洋風の外観に変わってしまいました。雰囲気は変わっても、柱などは身延線が開通したころからのものであり、老朽化は否めず、最近、解体されました。サイディングなども廃材となったのです。
そして、現在は比較的簡素な雰囲気の建物となっています。身延線は、木造の駅舎は、入山瀬駅、下部温泉駅、東花輪駅だけとなっており、レアかもしれません。なお、南甲府駅においては、木造ではないものの、建物は、富士身延鉄道のときに建てられており、なかなかおもむきがあります。
それでは、また。