新幹線において、パンタカバーは何回も改良を行い、700系にて定着した。

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こんにちは、こおろぎです。

新幹線を見ていると、かつては0系が主流で、当時はカバーなどがなく、そのままの姿で走っていました。当時は0系においては、菱形パンタで、16両編成。パンタは8つ搭載されていました。そして、100系が登場すると、パンタは6個となったものの、騒音対策も行われていくようになりました。

100系においては、G16編成が誕生すると、屋根にパンタカバーがついていて、特高圧引き通し経路の準備工事を行っています。そして、平成3年にATき電方式の設備が完成すると、パンタを半減使用するようになりました。車体の屋根に高圧の引き通し回路を装備しており、架線と同じくらいの電力が走っていて、パンタがないユニットにも給電できるようになりました。X編成と、G1~15編成においては、特高圧引き通し回路を装備していないため、高圧回路を取り付ける工事を実施して、パンタ半減使用ができるようになったのです。

それに、引き通し回路とパンタを母線でつなぐことで、電力もパワーアップ。パンタが6個であったのを3個にして走れるようになったのです。当初は使用しないパンタは、折りたたんで、予備として装備していましたが、1995年になると、使用しないパンタを撤去。2号車、6号車、12号車のパンタを使用して運転するようになりました。

100系においては、パンタを半減使用したとき、X1とかX3などの奇数編成は、2号車、6号車、12号車のパンタを使いましたが、X2とかX4などは、4号車、10号車、14号車のパンタを使用。ところが、1995年になると、すべての編成で2号車、6号車、12号車でパンタを使用するようになりました。

そして、100系はパンタが3台のみで走るようになったほか、カバーは当初真っ白であったものが、その後グレーに塗り替えに。なお、パンタが撤去された4号車、10号車、14号車においては、カバーは残っています。

そして、のちに300系も登場します。300系においては、100系と比べて車体が低くなったため、パンタカバーが大型のものに。300系は、パンタが6号車と、9号車と、12号車に装備。ちなにカバーは2両にまたがっています。それぞれカバーの形が違うのも特徴。5号車は舟底のようにとがっていて、6号車は台形。そして、8号車と9号車も台形、そして、11号車が台形、12号車は舟底型。

300系は、3台のうち、2台を使用しており、博多方面に行くときは、6号車を折り畳み、9号車と12号車を使用。そして、東京方面になると、12号車が折りたたまれて、6号車と9号車を使用。このときは運転台の中に、パンタ切り替えスイッチもあったのです。

ところが、300系はかなり揺れが大きいことがわかり、しかも、グリーン車においても揺れが激しく、大きなカバーが乗り心地に影響を与えていることが判明。そして、1995年に入ってから、300系に、9号車のパンタなしの編成が登場して、このとき9号車には高圧ジョイントも装備されました。これをきっかけに、9号車のパンタが撤去されていくようになりました。撤去のさい、8号車と9号車にまたがっている、パンタカバーも撤去されて、屋根はすっきり。このとき、パンタカバーの留め金もあったため、屋根には留め金やつめ、台座などは残っています。

撤去した部分には、8号車にはケーブルヘッド、9号車のパンタがあった部分には、大きなケーブルヘッドと高圧ジョイントを設置。そして、6号車と12号車のパンタが固定使用となり、このときパンタカバーも形が変更されます。5号車にあった舟底型のカバーは台形に変わり、6号車にあった台形カバーは、半分流線形が入ったようなものに取り替え。そして、11号車にあった台形カバーは、同じように半分流線形となったものへ。12号車にあった舟底型カバーは、台形のものへ。

カバーの取り替え工事によって、5号車、12号車の部分には、それまでのカバーの留め金が残っていますが、6号車、12号車の安定使用となりました。300系はその後もずっと走行を続けていきますが、その後700系が登場、パンタはシングルアームに。このシングルアームが登場することで、カバーは長方形となり、両脇には風きり板が設置されます。ケーブルヘッドにおいても、直ジョイント式となっていきました。

これによって、300系はパンタがシングルアームにされることとなり、6号車と12号車にあったパンタは、カバーごと撤去され、シングルアーム式のものを取り付けます。なお、5号車と11号車にあった隣車パンタカバーは撤去。すっきりした屋根に変わります。パンタの取り替えによって、屋根にはカバーのあとが残っており、ケーブルヘッドも直ジョイントされていきますが、8号車と9号車はケーブルヘッドはそのままに、4号車と5号車、12号車と13号車においては、大きなケーブルヘッドが設置されました。

300系のシングルアーム化によって、新幹線はパンタに大きな変化が訪れる天気となります。シングルアームとなったことで、乗り心地もかなり改善されているかもしれません。300系は全般検査に入るごとに、順次シングルアームにされていきましたが、最後まで残った菱形パンタは2003年まであり、その編成が全般検査に入ることで、すべての編成がシングルアームとなったのです。

新幹線はこれからも進化していくことでしょう。

それでは、また。

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