博多総合車両所には、かつてグランドひかりやWIN350が保存されていました。

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こんにちは、こおろぎです。

かつて、博多総合車両所には、貴重な新幹線が4両保存されていました。0系の先頭車と、グランドひかりの2階建て食堂車、2階建てグリーン車、そして、500系を作るきっかけとなるWIN350です。0系は、いまではほとんど貴重な新幹線となっていて、博多総合車両所のは、状態もよくて、小窓であった1000番台が保管されていましたが、2024年に、解体されました。

それに、WIN350は、500系のもととなる雰囲気の姿をしていて、高速試験車両として、運用をしていましたが、1996年に引退。博多総合車両所で、先頭車が保管されて、イベントのときには展示されて、その姿を見せてくれていました。それに、試験車というのはレアな雰囲気であるため、注目の的であったものの、2024年に解体されてしまいました。

さらに、二階建て食堂車と、二階建てグリーン車もあって、特に2階建て食堂車においては、眺めも良くて、車内も高級感がありました。食堂車の奥にはオーキッドの花飾りがあったり、床には花柄の模様もあったり、さらに、ステンドグラスもあったり、壁も紫色であったりと、楽しませてくれました。博多総合車両所で保管されていて、イベントのときには公開されていましたが、2024年に、グリーン車ともども解体されました。

この4両が解体となったことで、二階建てグリーン車はなくなり、食堂車においては、JR東海の100系の2階建て食堂車のみとなってしまったわけです。それに、この解体のニュースによって、末永く保管してもらえるという価値が無かったという風に感じられてしまいます。

静態保存の車両が解体されるニュースは、いろんなところから飛び込んできており、日田市のブルートレインの解体や、リニア鉄道館にあった381系のパノラマカー、さらに、前述の新幹線の車両の解体。維持費がかかるので大変という話題を聞きますが、疑問を感じてしまうことも。

かつて、いすみ鉄道で社長をつとめた、鳥塚さんによると、日本は「文明」は確かに発達していますが、「文化財としての価値」を理解すること、つまり「文化」に関しては良くないかもしれない、と。さらに、鳥塚さんによると、「文化となるとその価値を測るものさしは一つではありません。ある人が「良いね」と言っても、別の人にとっては「何処が良いんでしょうか」と言う。理解できる人と理解できない人が出てくるのが文化です。つまり、測るものさしに奥行きが出てくるのが文化であると考えます」と。

鳥塚さん、いすみ鉄道で社長をつとめ、いくつか車両も保管されており、その鳥塚さんは鉄道車両に対する文化の理解が大きく、しっかり残そうという意識が強いですが、リニア鉄道館とか、博多総合車両所の職員の方々は、末永く保管していこうという意識は、「それほど大きくない」と言わざるを得ない?と感じてしまいます。

それまで走った電車などが、末永く保管できるかは、なかなか難しい時代になってきた感じも否めません。全国にある保存車両が、しっかり末永く保存されるかどうか、注目したいところです。博多総合車両所にあった、レアな新幹線の解体は、なんともいえない気持ちになります。

それでは、また。

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