丹那トンネルは、まっすぐに作られていると思いきや、微妙にカーブしているところがあります!

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こんにちは、こおろぎです。かなり久しぶりのブログとなってしまいました。それでも、読んでくださっている皆様には、本当に感謝感謝です。ありがとうございます。

東海道線の、熱海と函南の間に、丹那トンネルがあることをご存じでしょうか。長さが7800メートルはあって、丹那盆地の下に作られました。トンネルを入ってから出てくるまで、5分くらいかかるでしょう。このトンネルは、戦前のころに作られまして、かなりの苦労がありました。

当時はトンネルを掘る機械はなかったので、つるはしを使って掘っていくというもので、掘削のときは、しばしば湧水が起きてしまい、工事にかなりの時間を費やしてしまいました。それどころか、1930年に北伊豆地震が起きてしまい、被害が出てしまいました。それは、トンネルの坑道が地震によって、南北に2メートルのずれができてしまったことです。

丹那断層による地震が起きたことで、断層が動いて、本来ならまっすぐにルートを作るはずが、それができなくなりました。そこで…そのずれを解消すべく、ほんのりとS字カーブの形に坑道が彫られていきました。2メートルのずれ、カーブをつくることで、徐々につなげていき、そしてずれた坑道をつなげるというもの。

このS字カーブの部分は、電車に乗っていても、なかなか気づきにくいほどの作りになっています。北伊豆地震の影響もあってか、断層のある部分は、わずかに勾配も設けられています。ちなみに勾配の部分は電車に乗っていると、なんとなくわかるような感じはします。

丹那トンネルは、北伊豆地震のこともあって、かなり苦労も多かったトンネルですが、開通したことで東海道線の利便性は向上しました。丹那盆地では、かつては稲作やわさび栽培が盛んであったものの、トンネル掘削で湧水が起きてしまい、水枯れとなってしまいました。そして、酪農がおこなわれるようになり、この酪農がとても大成功となったのです。

現在では、酪農が主流となり、丹那牛乳の生産が盛んとなっています。複雑な歴史のある丹那盆地、丹那トンネルであるものの、プラスの方向に向かってくれることを信じたいところです。

それでは、また。

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