おはようございます。こおろぎです。
2010年に、スーパーカムイで運転された789系の1000番台、HL-1005編成が、ダンプと衝突する事故が起きてしまいました。この事故によって、クハ789-2005が大破、運転台の下の部分が、すさまじく圧壊してしまったのです。運転室のなかも機器類がかなり脱落していて、衝突の激しさを物語っています。
HL-1005編成は、2007年に川崎重工で作られて、まだ3年もたたないうちに事故にあってしまい、この事故によって、クハ789-2005は廃車されてしまいましたが、それどころか、残りの4両も廃車となってしまいました。5両すべて、つまり編成ごと廃車となってしまったのです。
HL-1005編成が、そっくり5両廃車になってしまったというのは、この衝突事故によって、後続の車両にまで、影響が出てしまったのです。被害に遭った車両の、2両目、3両目においては、内部に変形が起きていて、外観にも、一部変形が起きていました。さらに…4両目にも、面外変形が起きてしまったり、さらに、最後尾の車両にも、微妙に面外変形があって、事故の激しさを物語っていました。
すべての編成が廃車になってしまったというのは、事故によって、電車の台枠が変形してしまったのが原因です。台枠は、電車に乗って命の部分であり、住宅でいうと、基礎の土台みたいなものです。住宅の土台が地震などで被害をうけてしまっては、住むに支障をきたしてしまうでしょう。
スーパーカムイにおいては、大破した先頭車の台枠は、当然ながら変形が起きていて、後続の2両目や3両目も、台枠に変形が見られることを感じさせます。それに、最後尾においても、面外変形が見られることがわかったため、もし修繕をしても、台枠に変形があると、安全運転に支障をきたすこととなってしまいます。そして、HL-1005編成は、2011年の3月に廃車されました。
HL-1005編成は、廃車後もしばらくの間は苗穂工場のなかに留置されていましたが、8月に取り壊されて、姿を消しました。車内には座席や、LEDなどといった備品もありましたが、再利用できそうでないか?と感じてしまったほど。
電車は、台枠が命であるため、こういった衝突事故が起きてしまうと、走行に支障をきたす恐れがあります。そのため、789系のHL-1005編成は、安全性などを考慮した末に、ぜんぶ廃車されてしまうこととなったのです。
事故のあと、789系1000番台は、7本から6本に減ってしまいましたが、代替新造はされることもなく、そのまま6本配置で運行されています。というのも、785系に5両編成があり、789系の1000番台と共通運用をしているのもあったためか、運用本数に余裕があったのか、代替新造はされずに運行をしています。
その789系1000番台は、登場から19年が経ち、早くも20年選手になろうとしていますが、劣化している様子は感じられません。現在も、785系と、共通運用をしています。
それでは、また。
