かつて身延線で走った115系には、ちょっとしたひみつがありました。

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おはようございます。こおろぎです。

身延線には、かつて115系が走っていました。115系は、山間地帯を走る身延線にとって、重要な役割を果たしてくれました。勾配を走るにあたり、空転が起きることがないように、「クモハ115」となっている車両に、砂巻き装置がつけてあるのです。

運転士が足元のペダルを踏むと、砂巻き装置の砂が線路に噴射されて、その砂が空転を防止してくれるという仕組みです。貫通扉に、砂を入れる箱が付けてあって、その箱のなかに砂を充填していきます。線路に砂が巻かれることで、車輪が線路に乗れば、電車が走りやすくなる仕組みです。

身延線の115系は、砂巻き装置がついているのが特徴であるほか、パンタの部分にもちょっとしたからくりがあります。身延線は、トンネルが小さいため、そのトンネルも通れるように、モハ114のパンタ部分の屋根を2センチ切り下げています。

2センチ屋根を切り下げることで、トンネルも通れるようにしているほか、パンタ本体も、狭小トンネルが通れるようにしたものが取り付けされています。屋根の2センチ切り下げ、パンタが狭小トンネルに対応している、この2つが満たされていることで、身延線が通れるようになっているものです。

そのこともあって、身延線では115系がとても重宝されました。115系は2007年に廃車されてしまいましたが、現在は313系に取り替えられて、富士~甲府を走ってくれます。

それでは、また。

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